トキワ松学園小学校

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〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
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スペシャル授業

“えいやあ 会津磐梯山は 宝の山よ~【さすけね】” ―6年自然体験教室 前篇―

 「いよいよ、自然体験教室が始まりました。豊かな自然の中で、農業を体験し、自然とふれあい、親元を離れての集団生活の中で、自分を大きく成長させてほしい。」

 保護者が見送りに来ている東京駅の集合場所で、子ども達にこんな話を短くして、6年生の宿泊行事が始まった。郡山で新幹線を下りると、観光バスで喜多方まで。そこの農家で農業体験、農泊体験をする。

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バスは1時間半ほどで着いたが、会津磐梯山が車窓から見え始めると、だれからともなく、民謡<会津磐梯山>の歌声が。事前に学校で練習したということだ。

 “えいやあ  会津磐梯山は 宝の山よ  笹に黄金が  ええまた成り下がる  えいやあ  東山から  日々の便り  行かざなるまい  ええまた顔見世に”

このあとの節回しと歌詞が好きなようで子ども達は大いに盛り上がる。

 “小原庄助さん  何で身上つぶした  朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした  はあもっともだあ  もっともだ・・・”
 
 喜多方サポートセンターでは、受け入れ農家の人達が、歓迎の横断幕をもって出迎えてくれた。さっそく農業体験の開校式に。私から2回目の話をする。

 「今日から二日間、喜多方という豊かな自然の中で、都会ではできない農業を体験させてもらい、家にまで泊まるという貴重な体験を行います。どうぞ、進んでいろいろなことを学び、感じてほしいと思います。それから、農家の人達は、みんなのためにいろいろな準備をして待っていてくれました。常に、感謝の気持ちを忘れずに、ご迷惑をかけることの無いよう、気持ちよく過ごせるように努力してください。」

  お世話になる農家は9軒、代表の方のご挨拶をもらったあと、それぞれの車に分乗して農家の家に。まずは、昼食。冷やし中華などを農家でいただいたり、おいしい喜多方ラーメン屋さんに連れて行ってもらったりした。そして、午後より農作業へ。我々教員は、地元のタクシーの運転手さんに9件の農家を回ってもらって子ども達の作業の様子を見に行く。

 鍬で畑を耕す、特有の道具を使って畝を作る。トマトやサトイモの苗を植える。アスパラガスを収穫したり、竹の子を採りに行ったり。育苗箱を洗ったりの作業もある。田植え機にのせてもらって苗を植えたり、そのあと、田植え機の入りにくいところを手で植えたり。室内では綿から種を取り除いたりと。作業の途中に、虫が出てきて騒いでいた女の子達にはすぐさま、「虫と仲間になりなさい」と冗談交じりに言う農家のおじいさんも。農家の作業は農家によって異なるが、とにかく、こまごまとある。

 その日の夕飯は、採れたての野菜のてんぷらがあったり、煮物が出たり、ぎょうざを自分たちで作って食べたりと食べきれないくらいであったということである。苦手だった野菜も食べれるようになった子もいて、農家の生活のよさを感じているようだ。お風呂は近くの温泉に連れて行ってもらったグループも多かった。

 二日目。我々教員が午前中からまた農家を見回りに行くと、早くもすっかり生活になじんでいるように見えた。自然の中で、子ども達は生き生きとして、田舎の子とあまり変わらない感じがする。子どもは本来<自然の子>なのである。

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 午後の作業も終え、子ども達がまた、それぞれの農家から喜多方サポートセンターに戻ってくる。楽しかった時間はあっという間に過ぎ、お別れの時が来た。農業体験の閉校式の中でこんな話をした。

 「皆さんは喜多方の土に触れ、水に触れ、泥に入り、学校とは違う表情を見せていました。みなさんは、自然から、農家の人からたくさん学び、感じたと思います。何か、余計ないやなものが体から抜けて、いいところが出ているという感じでした。ここでの学びを皆さんが、それぞれの形で、いろいろな形でこれからの生活に生かしてほしい。」 

 農家の方とひとり一人がお別れのあいさつやら握手やらをして閉校式は緩やかに閉じられた。自分の家族に向けるような眼差しで、移動のバスに乗り込む子ども達を見つめるその姿は、慈愛に満ちあふれていてあたたかい。

 バスは一路、次の体験先の裏磐梯へと走ってゆく。  (後編へ続く

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