トキワ松学園小学校

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〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
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スペシャル授業

“えいやあ 会津磐梯山は 宝の山よ~【さすけね】” ―6年自然体験教室後篇―

 一時間程で次の目的地の裏磐梯の国民休暇村のホテルに着き、後半戦の開校式。まず、私から話をする。

 「充実した農業体験を終え、体験教室も後半戦に入りました。湖を持つ裏磐梯の自然を、安全に注意しながら、積極的に活動してほしいと思います。それから、インストラクターの先生の話をしっかり聞いて、楽しいものにして下さい。また、整理整頓を心掛け、ホテルをきれいに使って下さい。活動や生活の班は一つです。班の中でグループを作って行動するのではなく、一つになって行動するようにして下さい。」

 その夜は、星空観察。近くの広場に星を見に行く。天文の先生に天体望遠鏡でとらえた月や木星などを野外のスクリーンに映してもらって小一時間。迫力のある映像を見ながら星のロマンの世界の話もしてもらう。

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 三日目は子ども達が楽しみにしているカヌー体験。インストラクターの先生の指導の下での曾原湖(そはらこ)という小さな湖をカヌーで行く。カヌーから感じる自然は静かで、さぞ、気持ちがよかったであろう。その他にも、同じ曾原湖で蚯蚓を餌に釣りをやる子、近くをサイクリングする子とに分かれて自然を楽しんだ。釣りでは、ブルーギルやスモールマウスフィッシュなどが面白いように釣れ、13匹以上も釣れた子が何人もいた。中には、ブラックバスの大物も釣り上げた子もいて、釣果はなかなかであった。サイクリングでは、たくさんの鳥の声、鳥語(ちょうご)に出合った。
 この後の野外での飯盒炊爨は、小雨の中であったが予定通り行われ、格別な飯盒のご飯とカレーとなった。夕方の雨の中、時折聞こえるホトトギスの「テッペンカケタカ」のリズミカルな鳴き声を聞きながら、子ども達は疲れも見せずによく動いていた。その日の夜は、担任の先生による、少し激しいミニ打ち上げ花火ショーがあり、最後の夜を締めくくるのにふさわしいものとなった。
 最終日の朝は、喜多方市内でのフィールドワークを残しての自然体験の閉校式から始まった。まずは私から話をする。

 「昨日は、カヌーに乗っての水の上からの自然を感じ、釣りやサイクリングでの違う自然を体験した。みなさんもこの宿泊行事でのしおりに書く日記に俳句を一句添えていますが、俳人の松尾芭蕉は、『奥の細道』などの旅先では自然に挨拶する気持ちで、感謝する思いで、その土地の俳句を作りました。まずはこの裏磐梯の自然に感謝してほしい。それから、皆さんに今まで見たことのない‘違う景色を見せたい。違う世界を体験させたい’ということで、先生方初め。たくさんの方々が準備してくれました。みなさんは‘一生もの’の体験、一生の中でめったにできないような体験ができたわけですから、あらゆる人達に感謝の気持ちをもってほしいと思います。また、この宿泊は家族旅行と違って、6年生として宿泊していることに意義があります。この学年はとてもいい学年だと先生は思っています。楽しむときは楽しんで、少しふざけても注意を受けると気づき、直すことができるクラスです。これからもこの体験を生かして、さらにいいクラスを作って下さい。また、これからの6年生の生活をさらに頑張ってほしいと思います。」

 喜多方市内へバスで移動してのフィールドワークは、蔵の街―喜多方、古代漢字の街―喜多方の文化を学ぶフィールドワークであるとともに、ラーメンの街―喜多方を食べ歩く目的もある。というより、子ども達にとってはむしろ、こちらの方が主であるが、最終日は子ども達は仲間とシェアしながら、班ごとにいくつものラーメン店を廻ったようである。

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 定刻の16:48分に着いた東京駅待合場所には、すでにたくさんの保護者が迎えにきていてくれた。ここでも子ども達にこんな話をして締めくくった。私の最後の話である。

 「とても充実した自然体験教室の四日間でした。みなさんもよく頑張りました。繰り返しになりますが、この四日間で学んだことをこれからの学校生活にいろいろな形で、何らかの形で生かしてほしいと思います。」

 会津の方言に【さすけね】という言葉がある。この言葉は、初めて聞いた時から私の気に入った言葉であった。大丈夫、気にしなくてよいといった意味だが、会津の人の口から発せられると、とてもあたたかい。差し支えないが語源という。
 会津の自然や会津の人達はトキワ松の子ども達を大きく包み、いつも【さすけね】と言ってくれて
いる。そんなふうに感じる大らかさ、あたたかさに包まれた言葉として今は感じている。そして、子ども達にとって会津はまさに、いろいろな宝を得た、“宝の山”であった。

 先生方にとって、40数人の子ども達を上手にかじ取りをしながら導いていくこの四日間は、息つ
く暇もないほどであったろう。が、子ども達のために、できうる限りのこと、いやそれ以上のことをし終えた満足感と、心地よい疲労感がじわじわと湧いてくるこの感覚は、教師しか味わえない醍醐味なのである。

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