トキワ松学園小学校

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〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
TEL 03-3713-8161(代) FAX 03-3713-8400

スペシャル授業

「子ども落語――くすっとしたおかしみ」―校長読み聞かせ―

 本校では春と秋の親子読書週間の取り組みの一環として、1年生と6年生に対して、校長、教頭による読み聞かせを行っている。春は、校長が1年生、教頭が6年生で、秋はその逆となる。今年度、私はこの13日に1年楠組、15日に1年松組で読み聞かせを行った。

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 私は、毎回決まって子供用の落語の本を読んでいる。1年生は「皿屋敷」、6年生は「桃太郎」を定番としているが、今年の1年生には「彌次郎」を読んで見た。「彌次郎」は冬の話なので季節外れなのだが、彌次郎のおおげさな嘘を1年生も面白がってくれるのではないかと思ったのである。
 初めに、“らくご、よせ、はなしか、おち”などについて簡単に話したあと、噺家風に口調を面白くして読み始めたのだが、1年生は思いがけないところでも始終笑ってくれて、最高の聞き手である。最後の‘落ち’もわかってくれたようで、落語の面白さを感じてくれたのではないかと思う。
 私が落語の本を子ども達に読むようになったのは、実はトキワ松に赴任してきた若い頃に始まる。初めて担任が5年生で、その時に学級経営の柱の一つとして、‘伝統的な笑い‘の落語の面白さを知ってほしいと思って、帰りの会などで子ども達に落語の読み聞かせをしてきた。その後、3年生を担任した時も同じようにしたが、その影響で講談師の弟子になった子(朝日小学生新聞でも取り上げられた)もいたほどで、子ども達には大変好評であったようである。
 そう言えば、作家の夏目漱石が落語が好きだったことは有名な話である。『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』や『三四郎』に表れているくすっとしたおかしみは、漱石の心底に落語の精神があるのであろう。漱石の俳句〈本名はとんとわからず草の花〉を見てもなんとなくわかる。
落語の笑いは、決して大笑いするものではない。漫才やコントなどの大きな笑いと違って、やや控えめな笑いと言える。小さな笑い、くすっとしたおかしみだが、反芻して楽しめる笑いでもある。そんな落語的なおかしみは、子ども達の日常生活の中でもきっとたくさんあるであろう。これからも、そんなおかしみに気づき、楽しんで生きていけるような、ユーモア精神ももった子ども達になってくれればと、私は思っている。

 

 
 

 

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