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3年生の俳句(2学期) ~<自分と友達のよい表現に気づく>~
2学期トップの俳句の授業は3年生。本校ではこの時期、二つの俳句コンクールに投句する。一つはNHK学園のジュニア俳句大会、もう一つは炎天寺一茶まつりのコンクールである。最初にそのことにも触れて、夏休みに宿題になっていた俳句2句を振り返る活動から行った。振り返る点は「工夫したところ、自分らしいところ」であるが、そのところに赤で波線を引いて私のところに持ってくることにした。もちろん、それらがないと思われる場合はもう一度考え直すことになる。
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この、波線を引くことによる見直しは、もう一度俳句について考えることでもある。それで今回分かったのは子どもが引く波線の箇所は意外とズレているということである。普通の言葉に波線が引いてあったり、個性的ないい表現に波線が引いてなかったりする。これはこれまでの思い込みが強かったり、まだ、自分らしい表現、工夫したよい表現に気づく力が不足しているのかもしれない。でも、友達のいい表現にたくさん触れ、気づくことによって、だんだんと思い込みは消え、見抜く力が付いてくるものである。それで、今回は、仕上がった俳句を一句、自分で黒板に書かせることにして、最後にそれぞれの句のよさ、工夫してある点を共有しようと考えた。
子ども達は板書が好きである。黒板の好きな場所に出来上がった子から俳句を書かせていく。ランダムに書かせてみると、黒板の俳句の字は、中々味があっていいし、一句一句のよさをみんなで考えるという時間も、いいものである。
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以下、3年生の俳句をいくつかご覧ください。
(松組) 日本間でよこになったらせみのこえ
あきまつりかみ様のせてワッショイショイ
八月の最後の方に宿題が
ペルシャ湾泳いでみるとおんせんだ
そ母と見たうちあげ花火思いだす
どしゃぶりだつゆのかおりだまたふるよ
あつい中トレヴィの泉コインなげ
おきなわでふねにねころび星星星
サッカーで汗か雨かがわからない
秋の朝電車の中でバッタとぶ
ぶどうがりよくばりすぎてリスのよう
カヌーこぐ木のトンネルもくぐれるぞ
(楠組) 一キロをボートでこぐぞ夏の海
夏まつりみんなえがおのゆかた着て
まどあけてテレビつけたらセミの声
かき氷こぼした氷海のよう
あつい夏元気になるよせみの声
ともだちとプールにいったきもちいい
海の中ウミガメいっしょ泳ぐんだ
レプリカのきょうりゅうの爪夏休み
夏の川小さなつぶがはじいている
ねつ気球入道雲をとびこえろ
ドアの外セミのしたいがふえていた
太陽が星のようだよなつの海
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