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4年生の俳句(2学期) ~<ファンタスティック>~
2学期の4年生の俳句授業は、校庭に出て冬の俳句を作ることに。楠組を最初に、次に1週間遅れで松組と行った。楠組の日が曇り空で少し寒かったのとは対照的に、松組の時は暖かな日であったが、いつも取り組む姿勢のよい4年生はどちらのクラスもなかなかいい俳句を作っていた。
楠組の授業の時に、実はデボラさんというお客様が授業を見に来られた。ブラジルのサンパウロ大学の日本文化研究所でブラジルの国語教育に取り入れられている俳句の実践を研究している方で、ぜひ日本の俳句の授業を見せてほしいと言う要望が先月、神奈川大学(サンパウロ大学と研究者の交流をしている)を通じて私の元にあったのである。依頼があった時、私の授業は外で句材を集めて教室で俳句を作るだけのことで、その中で、言葉を見つけたり、選んだりして、自分にしかできない俳句に仕上げていくと言うシンプルな授業であるという話をしたのだが、それでも十分ということだったのでお見せすることにした。デボラさんはとても温かい目で子ども達の様子を見てくれて、子ども達にも優しく話しかけておられた。
見終わった後、校長室でいろいろな話をして授業の感想も聞いたが、デボラさんが日常語のポルトガル語ではなく、英語で一言評した言葉は“ファンタスティック”であった。
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以下、4年生の句をクラス毎に紹介する。
(松組) 大木の落ち葉すやすやねむってる
てつぼうが高く感じる冬の日々
冬の風かまってほしい落ち葉たち
冬紅葉風のごとくに池にうく
大冬木メタセコイヤの紅葉かな
落ち葉がね今行く道を作ってる
はだか木に落ち葉きせると服になる
はだか木が見下ろしている校庭を
鳥のうたたえず聞こえる冬の音
寒がりの冬タンポポが葉とねてる
一本の冬のタンポポさびしいな
(楠組) 物事がおもく感じるさむさかな
鳥の声冬の空とも交信す
冬紅葉よろこぶように落ちてゆく
寒空でヘリが寒そうがんばれよ
落ち葉たちたくさんふまれいたそうだ
紅葉が綺麗に飾る通学路
寒風やこいも集まる温まる
さむい中こいがお池のパワーすう
冬になる秋のふんいきつづいてる
かれ葉おち冬がはじまるサインだぞ
冬の木にきれいなもみじさいている
TEL 03-3713-8161(代) FAX 03-3713-8400