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始業のメッセージ
コロナ感染症対策として、休校期間が再延長されました。そのため5月7日に延期した始業式がまたできなくなってしまいました。この始業式をまた延長することはいろいろな面から難しい状況の中、これからの一つの区切りをつける意味において、1か月遅れの始業のメッセージをYouTubeの動画で限定的に公開することに致しました。
以下は、そのメッセージ原稿です。よろしければ、お読み下さい。
始業のメッセージ
令和2年5月7日
校長 栗林明弘
5月に入り、校庭の木々は新しい葉をつけ、若葉の季節となりました。最初は、4月の8日に始業式を行う予定でしたが、1か月延期され、残念ながら今回もできなくなりましたので、今、このような形でみなさんにお話をしています。
二年生から六年生のみなさん、改めまして、進級おめでとうございます。みなさんは一年前より、体も心も大きく成長しました。一学年ずつ、お兄さん、お姉さんになりました。どうぞ、そのことを強く思って頑張って下さい。
昨年度の6年生は卒業してしまいましたが、その代わりに一年生が入ってきました。学校が始まったら、どうぞ新しい一年生に親切にしてあげて下さい。
六年生は最上級生です。学校の大黒柱で、いろいろな活動を中心となってやってもらいます。進学や中学受験のこともあって大変でしょうが、最後の1年間ですので、一日一日を大切にして下さい。どうぞ、自分というものをしっかり持って、頑張ってほしいと思います。
さて、私からは、新しい出発にあたって、みなさんに心がけてほしいこと、がんばってほしいことを二つだけ取り上げて、お話をします。
一番目は、あらためて、学校目標の健康、感謝、親切、努力を常に心に留めておいてほしいということです。この四つの目標は、実はいろいろな場面や活動につながることで、大人になっても大事なことです。例えば、休み時間においても、また教室での授業においても、そのほかの活動においても、あるいは、おうちの人に対しても、友達に対しても、先生に対しても、近所の人に対しても、この四つの目標がいつも心にあるかないかで、行動は大きく変わってきます。あることをやろうか、やるまいかと迷った時もこの目標を思い出して下さい。新しいことに挑戦するときもこの目標を思い出して下さい。どうぞ、この目標を心に、今年度も、大きく成長してほしいと思います。
二番目は、「ふり返り」というのものをしてほしいということです。元々、
振り返るというのは、立ち止まって振り向くことですね。振り向くと、見落としたものやきちんと見られなかったものを見ることができる場合があります。そこに発見があります。この振り返るという動きのように、一日の中で、またはある時間の中で、やってきたことを思い出す時間をとったり、それをノートに書き留めたりして、心に強く刻んでほしいということです。
このことはもうすでにやっている人もいると思います。例えば、毎日日記をつけたり、家に帰ってその日に学んだことを復習したりすることも振り返りです。
以前、ある6年生のクラスで、「振り返りノート」というものを使って、帰りの会の時に、その日一日の行動や学習を思い出して、生活や学習で学んだことやできなかったことを書いて、学校生活の一日を振り返っていました。また、ある5年生の算数の授業では、授業の終わりの少しの時間を使って、その学習で分かったこと、よくわからなかったことを書いて、振り返っていました。私も、以前国語を教えていた時に、授業で、振り返りプリントというものを使って、その日の授業の最後にわかったことや感想を書いてもらったことがあります。
この「振り返り」は簡単に言えば、自分を見つめることでもあります。そのこ
とによって、そのあとの生活や行動が少しずつ変わってきます。頭の中の、はっきりしないことがはっきりしてきたり、ごちゃごちゃしていたものがすっきり整理されたりします。どうぞ、自分なりの振り返りの形を工夫して、ある時間の中で、一日の中で、あるいは1週間の中で「振り返る」ということを実行してみてください。
さて、今は友達とも会えず、家で過ごすばかりで、つらい時もあると思います。でも、「明けない夜はない」ということわざにもあるように、また、学校で会える時が来ます。また、学校で一緒に遊べる時が来ます。一緒に勉強できる時が来ます。そのために、今できることをやって、力を蓄えておいてください。
では、一日一日を大切にがんばりましょう。
先生方もがんばります。
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