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6年生の俳句(2学期) ~<句作の三か条+・・・>~
6年生の俳句(2学期) ~<句作の三か条+・・・>~
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――「俳句は美しくなければならない」「俳句は(景色が)見えなければならない」「俳句は平明でなければならない」
これは、映画監督でもあり、俳人であった五所平之助が【句作のための三か条】として挙げたものである。小学校最後の学年である、6年生には最初にこの言葉を示した。さらに、ずっと言い続けてきた〝自分にしかできない表現を〟ということを言い換えて「俳句は個性的でなければならない」という言葉も、これに加えて。
だれでも言えるような当たり前の言葉ではなく、頭の中であれこれと言葉を探して、自分らしい表現をする。6年生は、この5年間と数か月でどれだけの〝俳句力〟が身についたのであろうか。
いつものように裏紙を配って、句作に取りかかる。6年生はやはり、今までの積み重ねがあるせいか、作るのが早い。一気に集中して考える。‘瞬発力’があると言ってもいい。
以下、今回の俳句をいくつかクラス毎に紹介します。
(松組) ドブ川でうなぎを狙う夏休み
夏終わるサクラで歌うセミのソロ
アオサギの湖はんにひびく声しずか
入道雲コロナは活動自粛しろ
祭り中止心の中でぼんおどり
夏期講習終わりが見えない課題たち
うっすらと夜空の川とせみの声
ひまわりが悲しくさいてしぼみけり
縁日で見つけた富士のかき氷
夏休み昼は長くて夜短い
(楠組) 塾長と二人ドキドキ夏休み
じゅく帰りセミの鳴く音(ね)がいとおしい
「せみの声よけいに足を重くする
虫たちが終わりを告げる講習会
夕方のぬる風きたり扇風機
夏休み太陽ギラン壁涼しい
セミの声しぐれの様にきざみつく
線香花火火花散る夜僕の影
夏祭り蚊もふっ飛ばす射的場
藍色の歴史つもった一番星
夏休み庭に水やり虫すだく
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