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iPadの投句箱 9月
9月の俳句を紹介します。今回も保護者の句が集まりました。以下、保護者に文書で出したものを、転載します。俳句は個人情報保護のため、名前を伏せてありますが、ぜひご覧ください。
九月の投句箱(令和三年十月四日)
~おうちのひとと、よみましょう。~
校長 栗林 明弘
九月もたくさんの俳句が集まりました。ぜひ、友達の俳句を読んで、十七音で表現された九月の世界を想像し、味わってみて下さい。
ところで、みなさんは句会というものを知っていますか。これは俳句が上手になるための勉強の会のことですが、私は、ひと月に三つの句会に出ています。今はコロナ感染症のため集まらずにやっていますが、二十人くらいの人が俳句を持ちよって、いい俳句を選んだり、どこがいいかを話し合ったりします。その中には俳句の指導の先生がいて、教えをいただくわけです。この句会のおもしろさは、まず、自分の俳句を名前を書かないで出し、他の人の俳句とまぜて並べたものの中から、自分の俳句以外で自分がいいなと思った俳句を選ぶところにあります。指導の先生も、ベテランの人も、俳句を始めたばかりの人も名前を書かないで出しますので、みんなが公平です。作者にとらわれず、ただ、俳句のよさだけで選び、また他の人も俳句のよさだけで選んでくれるのです。また、自分の俳句が選ばれるかどうかと、大人でもドキドキします。ゲームのようでもあり、スリルがあります。
今度、この句会をどこかのクラスでできたらと思っています。他の人から、自分の句が選ばれる瞬間は何とも言えない瞬間です。
さて、以下、いつものように、九月の俳句のすぐれた句の中から、一人一句に限ってのせました。保護者等も一句のみとしています。それから、ロイロノートに十月の投句箱が作ってありますので、何句でも、何回でも送って下さい。
一年 |
ひがんばな おひがんすぎて かれちゃった あついなつ すずしくなると さみしいな なれてきた トキワの道が 涼しいな つきのよに はなびをやった にじのいろ やつがたけ クルマでいった おおはしゃぎ おだんごを やまもりつめる めいげつや |
二年 |
せみのこえ バトンタッチだ すずむしに |
三年 |
しちりんでやいたサンマはうますぎる 初さんまお腹の内臓泥みたい よるのほしみあげておもうばあばかな においするキンモクセイの好きな道 テンカラで初のニジマス夏終わる 秋の今花粉が飛んでくしゃみする 暑い夏プールに行って黒くなる あめのおとひんやりしててすずしいよ イカダのり弁天島目指してしぶきあげろ |
四年 |
秋になる落ち葉のいろが目に浮かぶ こおろぎの声を聞いてて眠れない ぶどうから強気感じてひとつまみ もみじの葉赤くそまって太陽似 暗闇で虫のパーティー始まるよ 松茸やおいしいならば食べたいな イチョウの木ぎんなんつけて揺れている 夏の夜線香花火と見つめ合う 桜紅葉徒競走の一歩から 秋の時期冷蔵庫見るとなしがある おいしいな落ち葉でやいてさつまいも |
五年 |
秋風に授業はどこか悲しいな |
六年 |
満月を食べたくなる夜月見かな 満月を犬といっしょに眺める夜 |
一年保護者 |
秋の朝ペースが上がる上り坂 弟と湖畔追いかけ糸とんぼ 露葎飛び出るバッタの三段跳び ボサノバのリズム難し秋の宵 富士の初雪家族と知れるテレワーク |
二年保護者 |
車窓から名月連れて帰宅する 山裾に寄り添うごとく白い月 卓上に泰然自若の芒かな |
三年保護者 | 石段をグリコと散歩秋夕焼 |
四年保護者 | 雨上がりあっという間に秋の声 |
五年保護者 | 犬の子の寝顔に見惚れ夜長かな |
TEL 03-3713-8161(代) FAX 03-3713-8400